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第二十一話








「人は見た目が9割」です。

しかし・・・

 

今回はいきなりですが、
「見た目」
特に『表情』を改善する
必須アイテムをご紹介します。


それは『鏡』です。

簡単すぎて拍子抜けしましたか?
でも意外に効果がありますよ。
 
私は、
ある偉い人にアドバイスをもらって、
3年間ほど、仕事の机の上に
鏡を置いたことがあります。
 
大変恥ずかしかったのですが、
仕事の合間に鏡を見ると、
『表情』はほとんど毎回
「不機嫌」
〝笑顔〟はゼロ。
さすがに深く反省しました。
 
ところで前回は、
「服と顔+声」
これで第一印象の9割が決まり、
長い期間その印象が持続し、
中でも「顔」、特に『表情』は
〝心〟が最も鋭く反映されるので、
一番大切です、と言いました。
 
逆に言えば、
仕事で経験を積めば積むほど、
相手の『表情』から
〝心〟を読む力が研ぎ澄まされ、
どんどん短時間で、ある程度、
性格もつかめるようになってきます。
 
しかし、
実はここに“落とし穴”があります。
すなわち、
「見た目」に引っ張られて、
「本当の姿」を見誤る時があるのです。
 
第一印象で
「厳しい人だ」と感じると、
「優しいエピソード」を見聞きしても、
「たまたまだろう」と無視するとか、
「このやさしさは伏線で、
どうせ後で怒るんだろう」
などと曲解してしまうのです。
 
就活では、
「見た目」を磨けば(非常に幸運なら)
内定をゲットできるかもしれませんが、
仕事では、
「見た目」をいくら磨いても
それだけで信頼を得ることは、
不可能です。
 
なぜなら、
仕事では、毎日、多くの人と
何時間もいっしょに働くので、
演技やごまかしが効かないからです。
仕事での言動は、
いいこともそうでないことも
確実に累積されます。
 
ですから、仮に
あなたが(立野くんの後輩のように笑)
「見た目」で失敗しても、
一所懸命仕事に取り組んで、
まわりと誠実に協力する姿勢を
継続できれば、
少し時間がかかっても
いずれは信頼を得られるものです。
 
だから「見た目」で万一誤解され、
失敗してしまったとしても
落胆する必要はありません。
 
きっと道は開けますよ。

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