人を動かす②
~ほめれば人は動くのか?
…一つ目のキーワード『充実』~
前回、約30年前に比べて今は部下、
特に若者を動かすのが格段に難しくなり、
やる気になって働いてもらうためには
どうすればいいか、
学問を参考にしつつ、
いずれも私見ですが
3つの角度から考えると言いました。
まずは巷でよく言われる「ほめる」です。
若者に限らず、
人はほめられればうれしく感じて
やる気にもなり、
自ら進んで動きやすくなります。
とはいえ、
いつでも何でもほめていると、
ほめられる側のうれしさも減ってしまい、
やる気も当初ほどは上がりません。
増して、
嘘っぽく聞こえるよう“棒読み”なら
ほめない方がいいでしょう。
ほめることは確かに重要ですが、
“ほめるオンリー”で部下がやる気になり、
さらには
自ら進んで動くのは難しそうです。
そもそも
部下はほめられて
何を得るのでしょうか?
大胆に言い切ってしまえば…
『充実』
…です。
それではこの『充実』は、
ほめられる以外
どのような時に
部下は感じるのでしょうか?
まずは自身の「成長」、
そしてチームなど周りの人たちへの
「貢献」です。
自分は今成長できた!
と実感できる時
……平たく言うなら、
今までできなかったことが
できるようになった時
人はうれしくなります。
加えて、
自分の成長によって
チームの目標が達成するなど
「チームに貢献できている!」
と感じられれば俄然やる気が出ます。
実はこの「成長」と「貢献」を
部下が感じたまさにそのタイミングで、
上司がほめて感謝すれば
部下のやる気が
爆上がりすることもあります。
さらには
「仕事が楽しい」
と部下が感じれば、
放っていてもがんばります。
以上が「人を動かす」ための
第一のキーワード
『充実』
の概要です。
ポイントは…
「成長」
「貢献」
「ほめる」
「感謝」
「楽しい」
…です。
次回は
三つの中の二つ目のキーワードである
『希望』をお話しします。
参考資料:植木理恵著「本当にわかる心理学」