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第十五話





『計画力』 ~「仕事ができる人」はみんな持っています~
 


毎日一所懸命働いているのに、仕事がなかなか片付かなかったらストレスも溜まりますよね。立野君も〆切り日になっても仕事が完了せず困っていました。

一方で、仕事ができる人は、アクシデントがあっても、最終的にはきっちり納期を守ります。そんな人は、ほぼ例外なく「計画力」が高いのです。では「計画力」をつけるためには、まず何が必要でしょうか?
 

それは『逆算力』です。
 

私たちは、仕事の計画を立てる時に、立野君のように

「最初にこれをやって、次にあれをやって……最後にこれをやって、完成!」

というように、時間の経過と同じ順序でついつい考えがちです。実は、この進め方ではなかなかいい仕事はできません。
 

例えば、最初にやろうと考えていたことが予想外に手間取り、そこで急な仕事を指示される、というアクシデントも起こった……。こんなことが続き、仕事の完成は最初の予定より大幅に遅れる、なんてことは仕事場でよく見る光景です。
 

「逆算」するためには、段階ごとに「〆切り」を設定し、それを何とか守ろうとすることが必要です。たとえば、完成までに2段階あるとして、最後の2段階目は〇月〇日までに取り掛からないと間に合わない、そのためには1段階目は□月□日までに完了する必要がある、という感じです。
 

この「逆算」で考えられる人は、読み違いやアクシデントがあれば、すぐに計画を修正して、自分が逆算して設定した「〆切り」に間に合わせようとします。そして、万一、最終の「〆切り」に間に合わない場合は数日前にほぼ必ず上司へ相談します。
 

「逆算」できるかどうかは、才能ではありません。間違いなく、訓練です。全員が身に着けられます。

 
「計画力」は「逆算力」に始まる、ということを覚えておきましょうね。




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