スキップしてメイン コンテンツに移動

第十五話





『計画力』 ~「仕事ができる人」はみんな持っています~
 


毎日一所懸命働いているのに、仕事がなかなか片付かなかったらストレスも溜まりますよね。立野君も〆切り日になっても仕事が完了せず困っていました。

一方で、仕事ができる人は、アクシデントがあっても、最終的にはきっちり納期を守ります。そんな人は、ほぼ例外なく「計画力」が高いのです。では「計画力」をつけるためには、まず何が必要でしょうか?
 

それは『逆算力』です。
 

私たちは、仕事の計画を立てる時に、立野君のように

「最初にこれをやって、次にあれをやって……最後にこれをやって、完成!」

というように、時間の経過と同じ順序でついつい考えがちです。実は、この進め方ではなかなかいい仕事はできません。
 

例えば、最初にやろうと考えていたことが予想外に手間取り、そこで急な仕事を指示される、というアクシデントも起こった……。こんなことが続き、仕事の完成は最初の予定より大幅に遅れる、なんてことは仕事場でよく見る光景です。
 

「逆算」するためには、段階ごとに「〆切り」を設定し、それを何とか守ろうとすることが必要です。たとえば、完成までに2段階あるとして、最後の2段階目は〇月〇日までに取り掛からないと間に合わない、そのためには1段階目は□月□日までに完了する必要がある、という感じです。
 

この「逆算」で考えられる人は、読み違いやアクシデントがあれば、すぐに計画を修正して、自分が逆算して設定した「〆切り」に間に合わせようとします。そして、万一、最終の「〆切り」に間に合わない場合は数日前にほぼ必ず上司へ相談します。
 

「逆算」できるかどうかは、才能ではありません。間違いなく、訓練です。全員が身に着けられます。

 
「計画力」は「逆算力」に始まる、ということを覚えておきましょうね。




このブログの人気の投稿

第三十五話

人を動かす③ ~二つ目のキーワード『希望』……暗闇では〝光〟が必要~   冒頭から半世紀以上前の ややドライな実験の話で申し訳ありません。   米国の   ジョンズ・ホプキンス大学で、 ラット ( ネズミ ) を 「溺れ死ぬか、生きるために泳ぐか」 という過酷な状況に置いた場合、 何時間くらいがんばれるかを調べました。   結果は 「最短 15 分、最長 60 時間以上」と 実に 200 倍以上の差がつきました!   さらに調べたところ 「がんばれば苦しい状況から抜けだせる」 という〝光〟を見出だす 成功体験を積ませたラットは、 15 分では一匹も溺れず、 すべて 60 時間   程度粘ったとのことです。   人とラットは違います。 しかしながら、人も『希望』が見えれば がんばりやすくなります。 暗闇でも〝光〟があれば、 そこに向かって歩んでいける という感じでしょうか。   仕事では 「がんばればうまく行く」 「十分にやれそうだ」 という〝自信〟がまずは必要です。   逆に 「がんばってもうまく行きそうにない」 「とてもやれそうにない」というように 〝光〟が全く見えていない部下を やる気にして動かすのは至難です。   勿論、精神論だけで『希望』は見えません。 部下が〝自信〟を持つためには、 「何をどうすればいいかわかる」 と心底納得するまで寄り添って 具体的かつ細分化された 〝道筋の明示〟をすることが必要です。         部下と共に歩む中で、 適切なフィードバックを与えつつ、 『希望』への接近を部下が実感できれば、 やる気も上がりやすいと言えます。     以上が 「人を動かす」ための第二のキーワード 『希望』の概要です。   ポイントは〝自信〟 及びそこに至るまでの細分化された 〝道筋の明示〟です。   次回は三つの中の最後のキーワー...

第三十四話

  人を動かす②  ~ほめれば人は動くのか? …一つ目のキーワード 『充実』 ~   前回、約 30 年前に比べて今は部下、 特に若者を動かすのが格段に難しくなり、 やる気になって働いてもらうためには どうすればいいか、 学問を参考にしつつ、 いずれも私見ですが 3 つの角度から考えると言いました。   まずは巷でよく言われる「ほめる」です。   若者に限らず、 人はほめられればうれしく感じて やる気にもなり、 自ら進んで動きやすくなります。   とはいえ、 いつでも何でもほめていると、 ほめられる側のうれしさも減ってしまい、 やる気も当初ほどは上がりません。   増して、 嘘っぽく聞こえるよう“棒読み”なら ほめない方がいいでしょう。   ほめることは確かに重要ですが、 “ほめるオンリー”で部下がやる気になり、 さらには 自ら進んで動くのは難しそうです。     そもそも 部下はほめられて 何を得るのでしょうか?   大胆に言い切ってしまえば…   『充実』   …です。   それではこの 『充実』 は、 ほめられる以外 どのような時に 部下は感じるのでしょうか?   まずは自身の「成長」、 そしてチームなど周りの人たちへの 「貢献」です。   自分は今成長できた! と実感できる時 ……平たく言うなら、 今までできなかったことが できるようになった時 人はうれしくなります。   加えて、 自分の成長によって チームの目標が達成するなど 「チームに貢献できている!」 と感じられれば俄然やる気が出ます。   実はこの「成長」と「貢献」を 部下が感じたまさにそのタイミングで、 上司がほめて感謝すれば 部下のやる気が 爆上がりすることもあります。   さらには 「仕事が楽しい」 と部下が感じれば、 放っ...

第三十六話

  人を動かす④  ~最後、三つ目のキーワード 『関係』 ……実は最も難しい?~   「部下がやる気になって自ら動くのは、 上司との『関係』が良好な時である」   今回の結論はこの一文に集約されます。 おそらく殆どの上司が理解しています。 しかしながら、大変難しいのです。   心理学を基にした、上司に必要な言動は 「部下に関心を持つ」「一体感がある」 ですが、これら以上に重要なのが、 部下が『安心できる ( 上司との ) 関係』の 構築です。   真っ先に思い浮かぶのは「怒らない」 ですが、これは必要条件であり 十分条件ではありません。   「部下の安心」のためには、 まず上司が自らの判断基準を明示し、 それを厳守することが大切です。   例えば 「協力し合って助け合う」が 判断基準だと明示した後、 周りの人にすぐ頼る部下に対して 「それくらい一人でやるように」 と短絡的に指示してしまうと 矛盾が生じてしまいます。   この「協力」と「独力」を調和させて 「一貫性のある上司だ」と 部下に感じてもらうことが 「部下の安心」につながるのです。     そして『関係』での最重要ポイントは、 上司が部下から 「人として〝信頼〟される」ことです。   部下から 「人として〝信頼〟される」ために、 上司が最も心がけるべきは 〝率先垂範〟…逃げないこと …そして〝公平無私〟…特に〝無私〟   即ち、自分 or 誰かが 「ラクする / トクする」ではなく、 〝会社(さらには世の中 ) にとって プラスかマイナスか?〟 で上司が常に判断するということです。   こうして 「部下から人として〝信頼〟され」 「安心できる『関係』を構築する」 ことが結局は部下のやる気に つながります。     以上、 『充実』 『希望』 『関係』 の順で話しました。   実際に実践する際は、 『関係』 『希望』 『充実』 の順で進めていただけると 成功しやすいかもしれません。   みなさんの「人を動かす」力が 少しでも前進し、 上司として成功されることを 祈念しています。     参考資料:植木理恵著 ...