『どんな人を信頼しますか?』
そもそも、どうすれば信頼を得られるのでしょうか?
この答えを考える前に、自分がどのような人を信頼するか、を考えてみましょう。
急に言われても、なかなか浮かびませんか?
立ち止まって考えてみると、立野くんのように、よくわからないケースがほとんどでしょう。
まずは、尊敬する上司や先輩を思い出すのが近道です。
尊敬する人がいない場合は、「あっ、その発言・行動、いいな」と感じた瞬間を思い出しましょう。
尊敬する人がいない場合は、「あっ、その発言・行動、いいな」と感じた瞬間を思い出しましょう。
仕事を離れて、テレビやマンガ、あるいは小説や映画の1シーンでも構いませんよ。
それでも、全く思い浮かばない人には、ヒントを出します。
実のところ、多くの人が仕事において信頼する言動は驚くほど似ています。
そして、以下のうち、1つでも習慣にしている人は、すごい人です。
例えば…
「思いやりを持って、親切・ていねいに接する」
「成功しても自慢せず、周りへの感謝を忘れない」
「失敗しても言い訳せず、自分に矢印を向けてしっかり反省し謝る」
「クレーム対応など、苦しい局面でも逃げない」
「毎日精一杯努力し、難しい目標でも主体的に粘り強く挑戦し続ける」
「自分の損得よりも、チーム第一という基準で判断する」
「自分のやり方・考え方に固執せず、耳の痛いアドバイスも素直に聴いて、
言動を改善する」
「チームメイトがミスしたときは、自ら進んで積極的にカバーする」
「人の良い所を見つけて、心からほめる」
・・・などです。
こんなにたくさん、とてもできないって、立野くんのように感じた人もいるでしょう。
でも心配はご無用、そんな完璧な人はいません。野路先輩が言う通り1つだけでもできれば立派です。
とはいえ、「順番をつけること」は大切です。
自分が一番大切にしたいことは何か、を考えてみましょう。最初は1つだけでも構いません。
もちろん、順番が変わることはあります。それでOKです。
この一番大切にする言動は、人によって大きく異なります。正解はありません。
言い換えれば、この順番こそが「価値観」、すなわち「仕事で最も大切にすること」「めざす姿」なのです。
『目的』に近いかもしれません。
そしてそれらを、まずは1つでも「習慣」にできれば、それだけでほぼ間違いなく、今より信頼される人になるでしょう。