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第二十九話







新入社員に厳しさは必要か?(Part1)

 

 

ぼちぼち学生さんは夏休みでしょうか。

 

みなさんは、

配属された新入社員との会話が

増えていると思います。

 

「やさしくせよ」

「怒ってはいけない」など、

上司から指示された人も

いるでしょうね。

 

新人時代、

厳しく指導された人の中には、

「厳しいからこそ成長できた」

と感じている人もいるはずであり、

そんな人は今の〝甘さ〟に

不満かもしれません。

 

平成の前半頃、厳しい指導を受けて

成長した人がたくさんいる、

というのは、その通りです。

 

しかしそれは

「私だから耐えられた」

と考えるべきです。

正確には

「私の世代だから耐えられた」

と言ってもいいでしょう。

 

 

過去に大ヒットした漫画は、

時代の空気を

鮮やかに反映しています。

“強制的な猛練習”のシーンで

振り返れば一目瞭然です。

 

2020年秋から大ヒットした映画

「鬼滅の刃~無限列車編~」では

ほぼゼロです。

(漫画では“自主的な猛練習”があります)

2000年代以降、

今も売れている冒険漫画

「ワンピース」、

あるいは1990年代に

一世を風靡したバスケット漫画

「スラムダンク」では

少しだけあります。

 

それよりもっともっと昔

今から約半世紀前、

スポ根の原点と言われる

「巨人の星」

「アタック№1」では

“強制的な猛練習”のシーンが

何回もあります。

 

今年の新入社員は2000年頃に生まれ

“強制された猛練習”とは無縁であり、

先生や先輩に日常的に怒鳴られ続けた

1980年頃以前に生まれた人たちとは

見てきた風景がまったく違うのです。

 

しかし、

猛練習を強制されなかったから弱いか、

と言えばそんなことはありません。

 

野球の大谷翔平さんは

1994年生まれ(27歳)、

将棋の藤井聡太さんは

2002年生まれ(19歳)。

2人とも、過去に誰もできなかった

偉業を成し遂げています。

女子カーリングのロコ・ソラーレも

“強制的な猛練習”とは無縁です。

 

要するに、

猛練習に代表される、

「強制的な厳しさ」は

成長に必要な条件では決してない

ということです。

 

では、新入社員や若手は、

どうすれば育成できるのでしょうか?

それは次回、考えていきましょう。



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