スキップしてメイン コンテンツに移動

第二十七話

 








 

 

「カウンターパンチ」を喰わないために (Part)

 

 

人事異動の季節です。

「新しい職場で活躍したい!」

と意気込むのはよいことです。

 

しかし、

そんな時こそ要注意です。

 

 

ところで、

ボクシングの

「カウンターパンチ」

を知ってますか?

自分がパンチを打ちに前へ出た、

まさにその瞬間、いきなり

相手に殴られるパンチのことです。

 

自分が受けるダメージは強烈です。

「ぶっ倒してやろう!」

と意気込んだ、まさにその瞬間、

パンチを喰うのです。

ときには、

この「カウンターパンチ」一発で

KO負けすることさえあります。

 

なぜ、そこまで

「カウンターパンチ」は

ダメージを受けるのでしょうか?

言うまでもなく、

自分がパンチを喰うことを

「まったく予想していないから」

です。

 

 

「新しい職場で活躍したい!」

と意気込んで働き始めたものの、

次々に凡ミスを重ね、

活躍するどころか

足を引っ張ってしまうのは、

実際「よくあること」なのです。

 

このようなとき、

あなたの受けるダメージは、

強烈です。

 

 

「新しい職場」でなくても、

「カウンターパンチ」

を受ける時があります。

 

それは

「絶対に成功する!」

と確信した時です。

 

良いアイデアがひらめき、

いろいろな角度から検証しても、

やっぱり良いアイデアだ

と確信できた時は

気合いが入ります。

すぐにでも、

顧客や上司に提案したくなります。

 

そして、

意気込んで提案した、

まさにその瞬間、

「そんなの

ダメに決まってるだろう!」

と即座に怒られたら、

あなたのダメージは、強烈です。

 

ダメな理由を聞けば、

まさに自分の致命的な見落としや

誤解に気づきます。

 

そして、これらのような

「カウンターパンチ」

は、若い人ほど、

よく喰らってしまいます。

 

理由は簡単です。

中堅社員は

「カウンターパンチ」

を喰らった経験、あるいは

喰らった人を近くで見た経験が

あるからです。

 

どのようにすれば

「カウンターパンチ」

を防げるのか、

簡単なことですが、

これは次回にお伝えします。

このブログの人気の投稿

第三十二話

  ChatGPT って、ヤバくない?   最近流行の「生成 AI 」の専門家曰く ( と言っても 30 歳台前半 )   「 ChatGPT を使えば、  良いエントリーシート (ES) が  書けますよ」 とのこと。   試しにその場で作ってもらったら、 整った ES が十秒程度で出来上がりました!   何となく怖くなり、 自分の仕事が奪われそうな気もしたので 恐る恐る質問すると、 この若き専門家は冷静に言いました。   「新しい雇用も生まれますが、  減る仕事の方が多そうですね」  ・・・ヤバいやん!   とはいえ、 何か良いことはないかと探してみれば・・・ ありました!   「スキルの格差が縮まることがある」 ・・・らしい。   具体的には 転職サイト大手のビズリーチが ChatGPT を活用して開発したアプリを使って 「職務経歴書」を作成した場合、 転職希望者には面談の誘いが 4 割多く届いたようです!   その他、 様々な分野で成功事例がありますが、 健康に直結する医療分野でも カテーテル関連で有力製品が 開発されたようです。   AI と人の知恵が相乗効果を生んで、 より明るい未来が開ける可能性も 十分ありそうです。   もちろん偽情報の拡散もあるし、 そもそも ChatGPT は 『自信満々に』間違います。   さらに その間違いを指摘すると 「申し訳ありませんでした。  本当は●●です」 と訂正しますが、 ●●も間違っていることがしばしばです。   要するに ChatGPT( 生成 AI) は 〝危険だが役に立つ〟のです。   「危険」を重視する人は、 映画「ターミネーター」のように AI が暴走して人類を滅亡させるので 開発を止めるべきだと主張しています。   しかしながら、 世界中に大勢居る研究者の開発を 止めることはほぼ不可能でしょう。   結論としては 『危険性を認識した上で、  プラスを最大限引き出す』 のが良いようです。   私たちも資料作成

ごあいさつ

経済学部同窓会として経済学部生の就職活動を支援して、 早いもので 4 年が経ちました。 おかげさまで参加した学生さんは700名を超え、満足度は ほぼ 100% を維持しています。 とはいえ、学生さんの就職活動に加えて、 卒業した後の若手同窓生が社会で活躍できるために、経済学部同窓会として 何かお手伝いがしたいと考えています。 ******************** *********** 就職活動の支援活動をよりよくするためには、 何が大切か、話し合いを重ねました。 答えは出ませんでした。 しかし、これだけは言えます。 「学生さんと接する以上、先輩である私たちがより魅力的な社会人になること」 これは絶対必要ですね。     ******************** *********** みなさんの「仕事力」と「人間力」 この両面を磨くお手伝いができれば、 と思い、竜巻竜次先生(画)にご協力頂き 「立野 新 ( たての あらた )  社会人日記」作成しました。 気軽に読んでいただけるとうれしいです。 立命館大学経済学部同窓会 メントレ委員会一同 

第三十一話

  不本意な人事異動があったとき     人事異動があった人、 新しい職場には慣れましたか?   希望が叶わなかっただけでなく、 行きたくない部署へ 異動させられたら 誰でもがっかりしますよね。   業績悪化で突然部門が閉鎖されて やむなく異動するわけでもないのに・・・ なぜだ! と怒りを覚えている人もいるでしょう。   “転職”も一つの選択肢ですが、 かなりの決断が必要でしょうし、 家族などの関係で 無理な人もいるでしょう。   そもそも、転職が常に最良の選択だ、 とは言えません。   むしろ、不本意な部署への異動が 良い転換点になるのは意外と多いのです。   これは、 この人事異動を考えた上司が どのような思いを持っていたのか、 を理解できれば見えてきます。   率直に言うと 「活躍してほしい」 と思っています。   「苦しませてやろう」 などと考えている上司は ( 万一そう見えたとしても ) ほぼいないと思います。   なぜなら、 処分されるほどの失敗をした人でも、 同じ会社の大切な「仲間」だからです。 みんな〝同じ船〟に乗っているのです。 全員にそれぞれの持ち場で 力を出してもらいたいのです。   では、なぜ希望通りに 異動させなかったのでしょうか?   もちろん 競争率が高くて人気のある部署には そもそも難しいのですが、 異動する部署で その人の「強みが活きる」 と考えたからです。     人は自分自身の「強み」を 意外に理解できていません。   例えば、 本人は営業で実績を残して 営業の世界で生きていきたい、 と考えていても、 実務の固さや事務方への配慮ができる という「強み」がある ( しかし本人は気づいていない ) 場合、 事務部門の方がより「強み」が活きる、 などと考えて 異動させることがあります。   要するに、 本人が見ている自分自身の「強み」と、 上司が見えている「強み」は違い、 将来のキャリアパスを想定した上で 「 ( 「強み」を活かして ) 活躍してほしい」 と考え、 今回の異動を組んだと思われます。   自分の希望も大切ですが、 上司が「ここが向いている」 と考えた異動先が、 大きな〝チャンス〟かもしれませんよ。   ご活躍を祈念しています。