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第二十五話







「友だち」は本当に必要?

 

WEBでの商談中、お客さまが

「俺は友だちなんて、いない!」

とおっしゃいました。

その口調は〝断固〟としており、

むしろ〝自慢げ〟でさえありました。

 

よくよく聞けば、

20歳代であるお客さまのお子様が、

周りから

「友だちがいなさそう」

と言われ、落ち込んでいるらしいのです。

 

その社長曰く、

20~30代の人たちにとって

「ないと不幸なもの」では

「友だち」が上位にランクインという

アンケート結果もあるらしいのです。

 

ちなみに、

この場合の「友だち」とは、

「定期的に一緒に遊んだり

しゃべったりする親しい人」

という意味のようです。

 

彼ら彼女らにとって、

「あの人、友だちがいなさそう」

は、かなり厳しい悪口のようです。

 

 

よく考えてみれば、

私も、連絡すれば

ご飯をいっしょに食べてくれそうな

「知り合い」はたくさんいますが、

先ほどの社長と大して変わらず、

定期的に会うような

「友だち」

と呼べる人が殆どいないことに

気がつきました。

 

 

この現状を

「不幸か?」

と問われれば、

「不幸ではないです」

と自信を持って断言できます。

 

なぜなら

信頼できる知り合い

と、たまにゆっくりと語り合い、

時にはお互いを高められるような

充実したひとときを過ごせば、

それで十分だからです。

 

「信頼」は長年の言動の積み重ねであり、

それこそが大切だと思います。

 

 

こんなことを考えている時、

何事にもやる気のある20代の人から、

「学生時代の友だちを(良い意味で)

〝捨てる〟ことを心がけています」

という言葉を聞きました。

 

要するに、

仕事の不満や昔話ばかりになる、

「ただ、友だちであることを

確認するためだけ」

の定期的な飲み会には、

最近行かないようにしている

とのことでした。

 

この人は、普段の言動からも、

「信頼できる人」

であることは間違いありません。

 

 

「友だち」がいないことは、

必ずしも不幸なことではない、

と思いますよ。


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