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第七話

 
 

 
「よかった」を探す

 
こんな人はまわりにいませんか?
怒りっぽい人、自分勝手な人。
(あるいは、竹村部長のように厳しそうに見える人())
 
怒りっぽい人が上司なら、毎日、ビクビクしますよね。
自分勝手な人が後輩なら、時にはイライラしますよね。
 
では、このような人たちに対する会社の評価は〝最低最悪〟ですか?
そんなことはありませんよね。意外と悪くないことも多いはずです。
実際に〝最低最悪〟な人ばかりの会社なら、社員にもお客さまにも嫌われてとっくの昔に倒産しているはずです。
 
よく怒るけど営業はすごい、自分勝手なところはあるけれど事務は堅い、とか……
 
そうなのです。
誰でも、良い面と悪い面の両面を持ち合わせているのです。
 
そして、(竹村部長に対する立野君のように)人というのは驚くほど悪い面に目が向く習性があるのです。
 

C


これを見れば、大部分の人が「できている所」すなわちではなく、空白ある「欠けている所」に目が向くのと同じことです。

 
良い面に目を向ければ、日々の職場や生活は劇的に変わります。

端的に言うなら、『よかった』を探す努力をするのです。

(立野君のように、竹村部長から延々とアニメの話を聞かされるのも大変ですがね())

 
すなわち、「変えられない他人」に変わってほしい、という無理な願望を持たず、まずは自分自身が先に変わり、

『よかった』

を探す努力を行い、そして、それを習慣に高めることができれば、未来は必ず変わります。

 
この『よかった』を探す努力こそが、社会人生活だけでなく、人生にも大い
 
なる明るさをもたらすのです。

 
 
 


  


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