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第六話



『主体性』

 

「主体性」を平たく言うと、指示される前に、自分で考えて動く、ということです。

これならカンタンそうですよね。マンガの深草くんも、自分では「(主体的に)がんばっている」つもりでした。実際、深草くんなりに一所懸命がんばっていたと思います。それでも上司は不満でしたよね。

 

営業でも事務でも、仕事で目標を達成できない時、どうすればいいでしょうか?

精一杯がんばった上での未達成なので、「もっとがんばれ!」と言われても困りますよね。(職場では、よく耳にする言葉ですが())そもそも、どうしたら達成できるのか、よくわからないことがほとんどでしょう。

 

あくまでも一つの例ですが、目標をよく達成している人や信頼・尊敬している人に、いろいろ教えてもらうっていうのも有効な手です。

ただ現実的には、仲の良い同僚たちと情報交換する人は多いのですが、できる上司や先輩に教えを乞う人は少ないようです。でも、質問できない気持ちは痛いほどわかりますよ。なぜなら「こんなことも知らないのか!」と、怒られたり笑われたりしたら〝恥ずかしい〟ですもんね。この〝恥ずかしい〟という思いの克服は大変な難題です。

 

しかし、怒られたり、笑われたりするかもしれない、と覚悟することが「主体性」の第一歩です。

 

みなさんが失敗して…怒られる、笑われる・・・すなわち、怒る、笑うは、すべて周りの人が決めることです。みなさんは、残念ながらどうすることもできません。

過去と他人は変えられないのです。

 

マンガの館山チーフが言う通り、主体的にやってみて、時には失敗し、時には成功するなど、自分の足で歩いた経験こそが『財産』であり、成長への最も確かな道です。

そもそも実際、若い人が主体的に動いて失敗しても、上司は、若い人たちが想像するほど、評価を下げないものですよ。安心してください。(深草くんも実は悩むほどでもなかったのです)

 

将来、「仕事ができて、信頼される人」になれればいいですね。

そのためには、まず「主体性」を忘れずに、失敗を覚悟して、時には成功も経験し、成長をめざしましょうね。

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