どうすれば『人間力』は上がるのでしょうか?
正解はありません。立野くんがわからなかったのも当然です。
まずは「実行力」、すなわち、やってみることが必要です。
頭で考えるだけでは、成長も、成功もありません。
では、いつ「実行力」が問われるのでしょうか?
やった方がいい、と頭では理解しているが、なかなかできないときは、まさにそうです。
しかし、このことは、あえて言うまでもなく、みなさんもわかっていまよね。
『人間力』を上げるために、意外と見落としているのは、何でしょうか?
それはまず、『目的を設定する』ということです。
目標と目的は違います。
目的は、まさに「的(まと)」であり、目標より高く、上にあります。
要するに、目標は、目的へのプロセスであり、数値で表現されることが多く、
目的は、最終的にめざす姿であり、抽象的に表現されます。
一つの例としては、目標は、●件の獲得を達成し、「個人表彰を受賞すること」であり、
目的は、個人表彰を連続受賞して、『仕事で信頼される人になること』です。
この『目的の設定』が実は難しいのです。
私たちは、どんな言動を大切にするのか、明確に選択する必要があります。
この『目的を設定する実行力』がまず問われているのです。
“自分は、どんなビジネスパーソン(社会人)になりたいのか”
この問いかけに一つでも答えを出すことは、みなさんが考えているよりも
はるかに大切ですよ。
はるかに大切ですよ。
最初は、3行で十分です。一文でも構いません。
たとえば、一文なら、『置かれた場所で咲く』(元ノートルダム清心女子大学理事長/渡辺和子)
2文字なら、マンガの立野くんのように『信頼』、あるいは『受容』などです。
あせらず、少しずつ、増やせばいいのです。
まずは、『目的を設定する』ということを実行してみましょう。
すぐに思いつく人もいれば、1ヵ月以上かかる人もいるでしょう。
また、目的が増えたり減ったり、あるいは変わることもあります。
それでまったく構いません。
それでまったく構いません。
設定した目的に眼を向け続けていれば、仕事のいろいろな場面で迷ったときの
道標になります。
道標になります。
きっと、一歩ずつ目的に近づきますよ。
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遠回りに感じても、立野くんのように「信頼される人になる」などの目的を
まずは設定し、それを日々の仕事で地道に実行することが、結局は『人間力』を上げる
近道であり、その道は、きっと「仕事力」を上げることにもつながるのです。
まずは設定し、それを日々の仕事で地道に実行することが、結局は『人間力』を上げる
近道であり、その道は、きっと「仕事力」を上げることにもつながるのです。