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投稿

ごあいさつ

経済学部同窓会として経済学部生の就職活動を支援して、 早いもので 4 年が経ちました。 おかげさまで参加した学生さんは700名を超え、満足度は ほぼ 100% を維持しています。 とはいえ、学生さんの就職活動に加えて、 卒業した後の若手同窓生が社会で活躍できるために、経済学部同窓会として 何かお手伝いがしたいと考えています。 ******************** *********** 就職活動の支援活動をよりよくするためには、 何が大切か、話し合いを重ねました。 答えは出ませんでした。 しかし、これだけは言えます。 「学生さんと接する以上、先輩である私たちがより魅力的な社会人になること」 これは絶対必要ですね。     ******************** *********** みなさんの「仕事力」と「人間力」 この両面を磨くお手伝いができれば、 と思い、竜巻竜次先生(画)にご協力頂き 「立野 新 ( たての あらた )  社会人日記」作成しました。 気軽に読んでいただけるとうれしいです。 立命館大学経済学部同窓会 メントレ委員会一同 
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第三十二話

  ChatGPT って、ヤバくない?   最近流行の「生成 AI 」の専門家曰く ( と言っても 30 歳台前半 )   「 ChatGPT を使えば、  良いエントリーシート (ES) が  書けますよ」 とのこと。   試しにその場で作ってもらったら、 整った ES が十秒程度で出来上がりました!   何となく怖くなり、 自分の仕事が奪われそうな気もしたので 恐る恐る質問すると、 この若き専門家は冷静に言いました。   「新しい雇用も生まれますが、  減る仕事の方が多そうですね」  ・・・ヤバいやん!   とはいえ、 何か良いことはないかと探してみれば・・・ ありました!   「スキルの格差が縮まることがある」 ・・・らしい。   具体的には 転職サイト大手のビズリーチが ChatGPT を活用して開発したアプリを使って 「職務経歴書」を作成した場合、 転職希望者には面談の誘いが 4 割多く届いたようです!   その他、 様々な分野で成功事例がありますが、 健康に直結する医療分野でも カテーテル関連で有力製品が 開発されたようです。   AI と人の知恵が相乗効果を生んで、 より明るい未来が開ける可能性も 十分ありそうです。   もちろん偽情報の拡散もあるし、 そもそも ChatGPT は 『自信満々に』間違います。   さらに その間違いを指摘すると 「申し訳ありませんでした。  本当は●●です」 と訂正しますが、 ●●も間違っていることがしばしばです。   要するに ChatGPT( 生成 AI) は 〝危険だが役に立つ〟のです。   「危険」を重視する人は、 映画「ターミネーター」のように AI が暴走して人類を滅亡させるので 開発を止めるべきだと主張しています。   しかしながら、 世界中に大勢居る研究者の開発を 止めることはほぼ不可能でしょう。   結論としては 『危険性を認識した上で、  プラスを最大限引き出す』 のが良いようです。   私たちも資料作成

第三十一話

  不本意な人事異動があったとき     人事異動があった人、 新しい職場には慣れましたか?   希望が叶わなかっただけでなく、 行きたくない部署へ 異動させられたら 誰でもがっかりしますよね。   業績悪化で突然部門が閉鎖されて やむなく異動するわけでもないのに・・・ なぜだ! と怒りを覚えている人もいるでしょう。   “転職”も一つの選択肢ですが、 かなりの決断が必要でしょうし、 家族などの関係で 無理な人もいるでしょう。   そもそも、転職が常に最良の選択だ、 とは言えません。   むしろ、不本意な部署への異動が 良い転換点になるのは意外と多いのです。   これは、 この人事異動を考えた上司が どのような思いを持っていたのか、 を理解できれば見えてきます。   率直に言うと 「活躍してほしい」 と思っています。   「苦しませてやろう」 などと考えている上司は ( 万一そう見えたとしても ) ほぼいないと思います。   なぜなら、 処分されるほどの失敗をした人でも、 同じ会社の大切な「仲間」だからです。 みんな〝同じ船〟に乗っているのです。 全員にそれぞれの持ち場で 力を出してもらいたいのです。   では、なぜ希望通りに 異動させなかったのでしょうか?   もちろん 競争率が高くて人気のある部署には そもそも難しいのですが、 異動する部署で その人の「強みが活きる」 と考えたからです。     人は自分自身の「強み」を 意外に理解できていません。   例えば、 本人は営業で実績を残して 営業の世界で生きていきたい、 と考えていても、 実務の固さや事務方への配慮ができる という「強み」がある ( しかし本人は気づいていない ) 場合、 事務部門の方がより「強み」が活きる、 などと考えて 異動させることがあります。   要するに、 本人が見ている自分自身の「強み」と、 上司が見えている「強み」は違い、 将来のキャリアパスを想定した上で 「 ( 「強み」を活かして ) 活躍してほしい」 と考え、 今回の異動を組んだと思われます。   自分の希望も大切ですが、 上司が「ここが向いている」 と考えた異動先が、 大きな〝チャンス〟かもしれませんよ。   ご活躍を祈念しています。

第三十話

  新入社員に厳しさは必要か? (Part 2 )     前回、新入社員とみなさんでは、 育った時代の空気がまったく違い、 以前のような「厳しさ」は不要であり 強制的な厳しさはなくても 大成功している若者はたくさんいる、 ということを言いました。   それでは、どうすれば 新入社員は育つのでしょうか?   結論を言えば、確実に成功するやり方は 誰もわかりません。   しかし、リクルートのアンケートで 10 年前と現在を比べると、 はっきりとした傾向が現れています。   『上司に期待すること』という 質問に対する新入社員の回答に 注目しましょう。   最大の増加項目は 「ていねいな指導」 続いて「ほめること」 そして「傾聴」です。   最大の減少項目は 「仕事への熱意」 続いて「引っ張るリーダーシップ」 そして「厳しい指導」です。   要するに、 自分の話を「傾聴」して、 「ていねいな指導」をして、 「ほめてほしい」ということです。   これを見て「甘すぎる!」 と感じた人もいるでしょう。 しかしながら、これが現実です。   しかも、最近の就活で学生さんは 「入社3年以内離職率」 という数値に注目しており、 新入社員がたくさん辞めると、 翌年以降の採用活動に マイナスとなる可能性もあります。   平成の前半とは違って 「辞めたければ辞めろ!」とは なかなか言えない時代なのです。     もちろん、 「傾聴」「ていねいな指導」「ほめる」 これらはあくまで全体の傾向です。 あなたの会社の新入社員が 実際に『上司に期待すること』は、 聴いてみないとわかりません。   ただ一つ、 確実に言えることがあります。   それは新入社員、あるいは若手が 成長するのは 〝困難を克服した瞬間である!〟 ということです。   要するに、 困難なテーマを与えることは必要だが、 そのプロセスにおいて 「厳しい指導」ではなく 『ていねいな指導』を 心がけることが大切だと思われます。   新入

第二十九話

新入社員に厳しさは必要か? (Part 1 )     ぼちぼち学生さんは夏休みでしょうか。   みなさんは、 配属された新入社員との会話が 増えていると思います。   「やさしくせよ」 「怒ってはいけない」など、 上司から指示された人も いるでしょうね。   新人時代、 厳しく指導された人の中には、 「厳しいからこそ成長できた」 と感じている人もいるはずであり、 そんな人は今の〝甘さ〟に 不満かもしれません。   平成の前半頃、厳しい指導を受けて 成長した人がたくさんいる、 というのは、その通りです。   しかしそれは 「私だから耐えられた」 と考えるべきです。 正確には 「私の世代だから耐えられた」 と言ってもいいでしょう。     過去に大ヒットした漫画は、 時代の空気を 鮮やかに反映しています。 “強制的な猛練習”のシーンで 振り返れば一目瞭然です。   2020 年秋から大ヒットした映画 「鬼滅の刃~無限列車編~」では ほぼゼロです。 ( 漫画では“自主的な猛練習”があります ) 2000 年代以降、 今も売れている冒険漫画 「ワンピース」、 あるいは 1990 年代に 一世を風靡したバスケット漫画 「スラムダンク」では 少しだけあります。   それよりもっともっと昔 今から約半世紀前、 スポ根の原点と言われる 「巨人の星」 「アタック№1」では “強制的な猛練習”のシーンが 何回もあります。   今年の新入社員は 2000 年頃に生まれ “強制された猛練習”とは無縁であり、 先生や先輩に日常的に怒鳴られ続けた 1980 年頃以前に生まれた人たちとは 見てきた風景がまったく違うのです。   しかし、 猛練習を強制されなかったから弱いか、 と言えばそんなことはありません。   野球の大谷翔平さんは 1994 年生まれ (27 歳 ) 、 将棋の藤井聡太さんは 2002 年生まれ (19 歳 ) 。 2人とも、過去に誰もできなかった 偉業を成し遂げています。 女子カ

第二十八話

  「カウンターパンチ」を喰わないために  (Part Ⅱ )     前回は、 「活躍したい!」 と新しい職場で 気合いを入れて働き始めたとき、 あるいは 「良いアイデアがひらめいた!」 と意気込んで提案したときは、 意外に失敗することが多く、 ボクシングの 「カウンターパンチ」 を喰らったように ノックアウトされやすいので 要注意、とお伝えしました。   では、どうすれば 「カウンターパンチ」 を防げるのでしょうか?   簡単なことですが、 以下、三つお伝えします。   一つ目は 「寝ること」 です。   特に 「良いアイデアがひらめいた!」 と気合いが入った時に有効です。   自分のアイデアに酔ってしまうと、 冷静な分析はほぼ不可能です。 こんな時は、 すぐにでも提案したい! と前のめりになりますが、 とにかく一晩寝ることです。 寝れば“酔い”も覚め、 冷静さを取り戻します。   そうすると、 自分の提案の 「穴」 に気づきます。   二つ目は 「待つこと」 です。   特に、 新しい職場で働き始めて、 変えた方がよい「しきたり」が 目についた時に有効です。   すぐにでも改善提案をして 早々に評価を上げたい、 と心がはやりますが、 こらえましょう。   まずはメモして、 「待つこと」 です。 最低でも 1 ヶ月、 できれば 3 ヶ月・・・待って、 もう一度冷静に観察すれば 「しきたり」 の背景や意味が見えてきます。 その上でメモを見返し、 やはり変えた方がよい、 という内容に限り、 提案することです。   三つ目は 「謙虚であること」 です。   これは仕事全般に通用しますが、 特に提案するときには大切です。   当然ですが 「創業以来、 誰も思いつかなかった 劇的に良い提案」 など滅多にありません。 類似の提案はなされたことがあり 何らかの事情で 採用・定着しなかった、 と想像するのが妥当です。 「過去