経済学部同窓会として経済学部生の就職活動を支援して、 早いもので 4 年が経ちました。 おかげさまで参加した学生さんは700名を超え、満足度は ほぼ 100% を維持しています。 とはいえ、学生さんの就職活動に加えて、 卒業した後の若手同窓生が社会で活躍できるために、経済学部同窓会として 何かお手伝いがしたいと考えています。 ******************** *********** 就職活動の支援活動をよりよくするためには、 何が大切か、話し合いを重ねました。 答えは出ませんでした。 しかし、これだけは言えます。 「学生さんと接する以上、先輩である私たちがより魅力的な社会人になること」 これは絶対必要ですね。 ******************** *********** みなさんの「仕事力」と「人間力」 この両面を磨くお手伝いができれば、 と思い、竜巻竜次先生(画)にご協力頂き 「立野 新 ( たての あらた ) 社会人日記」作成しました。 気軽に読んでいただけるとうれしいです。 立命館大学経済学部同窓会 メントレ委員会一同
人を動かす③ ~二つ目のキーワード『希望』……暗闇では〝光〟が必要~ 冒頭から半世紀以上前の ややドライな実験の話で申し訳ありません。 米国の ジョンズ・ホプキンス大学で、 ラット ( ネズミ ) を 「溺れ死ぬか、生きるために泳ぐか」 という過酷な状況に置いた場合、 何時間くらいがんばれるかを調べました。 結果は 「最短 15 分、最長 60 時間以上」と 実に 200 倍以上の差がつきました! さらに調べたところ 「がんばれば苦しい状況から抜けだせる」 という〝光〟を見出だす 成功体験を積ませたラットは、 15 分では一匹も溺れず、 すべて 60 時間 程度粘ったとのことです。 人とラットは違います。 しかしながら、人も『希望』が見えれば がんばりやすくなります。 暗闇でも〝光〟があれば、 そこに向かって歩んでいける という感じでしょうか。 仕事では 「がんばればうまく行く」 「十分にやれそうだ」 という〝自信〟がまずは必要です。 逆に 「がんばってもうまく行きそうにない」 「とてもやれそうにない」というように 〝光〟が全く見えていない部下を やる気にして動かすのは至難です。 勿論、精神論だけで『希望』は見えません。 部下が〝自信〟を持つためには、 「何をどうすればいいかわかる」 と心底納得するまで寄り添って 具体的かつ細分化された 〝道筋の明示〟をすることが必要です。 部下と共に歩む中で、 適切なフィードバックを与えつつ、 『希望』への接近を部下が実感できれば、 やる気も上がりやすいと言えます。 以上が 「人を動かす」ための第二のキーワード 『希望』の概要です。 ポイントは〝自信〟 及びそこに至るまでの細分化された 〝道筋の明示〟です。 次回は三つの中の最後のキーワー...