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第三十六話

  人を動かす④  ~最後、三つ目のキーワード 『関係』 ……実は最も難しい?~   「部下がやる気になって自ら動くのは、 上司との『関係』が良好な時である」   今回の結論はこの一文に集約されます。 おそらく殆どの上司が理解しています。 しかしながら、大変難しいのです。   心理学を基にした、上司に必要な言動は 「部下に関心を持つ」「一体感がある」 ですが、これら以上に重要なのが、 部下が『安心できる ( 上司との ) 関係』の 構築です。   真っ先に思い浮かぶのは「怒らない」 ですが、これは必要条件であり 十分条件ではありません。   「部下の安心」のためには、 まず上司が自らの判断基準を明示し、 それを厳守することが大切です。   例えば 「協力し合って助け合う」が 判断基準だと明示した後、 周りの人にすぐ頼る部下に対して 「それくらい一人でやるように」 と短絡的に指示してしまうと 矛盾が生じてしまいます。   この「協力」と「独力」を調和させて 「一貫性のある上司だ」と 部下に感じてもらうことが 「部下の安心」につながるのです。     そして『関係』での最重要ポイントは、 上司が部下から 「人として〝信頼〟される」ことです。   部下から 「人として〝信頼〟される」ために、 上司が最も心がけるべきは 〝率先垂範〟…逃げないこと …そして〝公平無私〟…特に〝無私〟   即ち、自分 or 誰かが 「ラクする / トクする」ではなく、 〝会社(さらには世の中 ) にとって プラスかマイナスか?〟 で上司が常に判断するということです。   こうして 「部下から人として〝信頼〟され」 「安心できる『関係』を構築する」 ことが結局は部下のやる気に つながります。     以上、 『充実』 『希望』 『関係』 の順で話しました。   実際に実践する際は、 『関係』 『希望』 『充実』 の順で進めていただけると 成功しやすいかもしれません。   みなさんの「人を動かす」力が 少しでも前進し、 上司として成功されることを 祈念しています。     参考資料:植木理恵著 ...