「友だち」は本当に必要? WEBでの商談中、お客さまが 「俺は友だちなんて、いない!」 とおっしゃいました。 その口調は〝断固〟としており、 むしろ〝自慢げ〟でさえありました。 よくよく聞けば、 20歳代であるお客さまのお子様が、 周りから 「友だちがいなさそう」 と言われ、落ち込んでいるらしいのです。 その社長曰く、 20~ 30 代の人たちにとって 「ないと不幸なもの」では 「友だち」が上位にランクインという アンケート結果もあるらしいのです。 ちなみに、 この場合の「友だち」とは、 「定期的に一緒に遊んだり しゃべったりする親しい人」 という意味のようです。 彼ら彼女らにとって、 「あの人、友だちがいなさそう」 は、かなり厳しい悪口のようです。 よく考えてみれば、 私も、連絡すれば ご飯をいっしょに食べてくれそうな 「知り合い」はたくさんいますが、 先ほどの社長と大して変わらず、 定期的に会うような 「友だち」 と呼べる人が殆どいないことに 気がつきました。 この現状を 「不幸か?」 と問われれば、 「不幸ではないです」 と自信を持って断言できます。 なぜなら 「 信頼できる知り合い 」 と、たまにゆっくりと語り合い、 時にはお互いを高められるような 充実したひとときを過ごせば、 それで十分だからです。 「信頼」は長年の言動の積み重ねであり、 それこそが大切だと思います。 こんなことを考えている時、 何事にもやる気のある 20 代の人から、 「学生時代の友だちを ( 良い意味で ) 〝捨てる〟ことを心がけています」 という言葉を聞きました。 要するに、 仕事の不満や昔話ばかりになる、 「ただ、友だちであることを 確認するためだけ」 の定期的な飲み会には、 最近行かないようにしている とのことでした。 この人は、普段の言動からも、 「信頼できる人」 であることは間違いありません。
立命館大学経済学部同窓会から若手同窓生に向けて『社会人として独り立ちするコツ』をマンガ形式でつらつらと掲載します。肩の力を抜いて読んでいただければ幸いです。