〝レジリエンス〟~困難な状況から回復する力~ 目標の未達成や大きな失敗が続くと、落ち込みます。しかし、同じ現実に直面しても、素早く回復する人と、なかなか回復できない人に分かれます。二人の考え方はどう違うのでしょうか? なかなか回復 できない 人の考え方には3つの特徴があると言われています。これを知っているだけで回復は早くなります。大失敗をしてしまった深草くんの場合を例にして、考えてみましょう。 1 つ目は「自分だけが悪いのだ」と自己嫌悪や自虐的になってしまう考え方です。 大失敗をしでかした以上、反省は当然必要です。しかし、あなた一人だけが悪い、というケースはほとんどありません。チェック体制はどうだったのか、そもそも仕事の配分は適正だったのかなど、普通のチームなら、大失敗ほど一人だけが悪かった、とは結論づけないものです。 よって『自分一人で抱え込まなくていい』のです。 2 つ目は「仕事人生全体に、ずっと悪影響を与える」という考え方です。確かに、大失敗は仕事のキャリア上、一旦はマイナスに働きます。不本意な異動があるかもしれません。しかし、会社はほぼ間違いなく、失敗したあなたの復活を期待しています。なぜなら、あなたは同じ会社で働く「チームメイト」であり「貴重な戦力」だからです。それに将来、高い確率で、他の誰かがあなたと同じような大失敗をします。その人が復活するモデルにもなってほしい、と会社は望んでいます。 よって『すべてがダメになるわけではない』のです。 3 つ目は「落ち込んだ気持ちが永遠に続く」という考え方です。平たく言うと「立ち直れそうにない・・・」という感覚です。確かに今は、自分が明るく働く姿を想像できないかもしれません。しかし、人の心は良くできていて、必ず長期的には落ち着き、プラスの見方ができるようになります。その証拠に、 10 年前の仕事の失敗を引きずって、今も暗く働いている人など滅多にいません。 よって、落ち込んだ気持ちは『ずっと続くわけではない』のです。 成功した人ほど、大失敗をしているものです。あなたが大失敗をしたのなら、むしろ成功へのスタートラインに立っているのかもしれませんよ。まずは前を向いて、
立命館大学経済学部同窓会から若手同窓生に向けて『社会人として独り立ちするコツ』をマンガ形式でつらつらと掲載します。肩の力を抜いて読んでいただければ幸いです。