後輩指導で気をつけたいこと( Part Ⅱ) 前回、後輩指導は「見て」「聴いて」、そして「理解する」ことから始めましょう、と言いました。これだけでも実行できれば大きな前進です。 さらに、あなたの指導によって、後輩が自立して、そして成長していくためには、どうすればいいでしょうか? 後輩を何回も指導している人の中には、自分なりの「後輩指導/成功の方程式」を持っている人も結構います。例えば「最初は厳しく接して、少しずつやさしくする」や「手取り足取り細かく教える」や「二つ ( あるいは一つ ) 叱って、三つほめる」などです。これらの指導方法は、過去からよく用いられており、成功するケースは確かにあります。 しかしながら、目の前の後輩が「後輩指導/成功の方程式」で必ず順調に成長するとは言い切れません。なぜなら、後輩は一人ずつ違うからです。だから前回、後輩を「よく見て」、後輩の話を「よく聴いて」、そして後輩を「よく理解する」必要がある、と言いました。 後輩指導で大切なことは、知識やノウハウの習得に加えて、後輩自身をやる気にさせることです。 まずは「任せる」ことです。 〝何を〟〝どこまで〟任せるかは、後輩を理解しているあなたの判断であり、ここが腕の見せ所です。後輩に任せて、許せる範囲なら失敗させてもいいくらいです。きっと後輩は任されて失敗した経験は記憶に残り、心に刻むでしょう。 もう一つは「ほめる」ことです。 マンガのこのみちゃんと同じく、後輩は任されたからこそ彼らなりに創意工夫をして、成功を目指します。そして、実際に成功した場合は、あなたから見れば小さなことでも、後輩にとっては大変うれしいものです。館山チーフのように、そのことを「具体的に」、そしてできれば「少し大げさなくらいに」ほめてあげましょう。そうすれば、後輩のやる気は俄然アップするものです。場合によっては、あなたにほめられたことを、後輩は一生忘れないかもしれませんよ。 前回、お伝えした「見て」「聴いて」「理解する」 そして、「任せて」「ほめる」 これらを日々繰り返していけば、後
立命館大学経済学部同窓会から若手同窓生に向けて『社会人として独り立ちするコツ』をマンガ形式でつらつらと掲載します。肩の力を抜いて読んでいただければ幸いです。